桜が咲き始めたころ、春休みで退屈している子どもたちと一緒に家からちょっとお散歩しながら、川沿いの桜を愛でるお花見をしていた。
よく言うと気まぐれシェフ的なお料理。
本当は冷蔵庫にある残りもので。
ささっとおむすびやたまご焼きなど、急拵えして作ったお弁当を持参してお出かけ。
桜の木の下ではしゃぐ子どもたちの写真を撮り、風に舞う桜の花びらをうまくキャッチできると勝ち！！…となる謎のゲームが始まる。
元気いっぱいな子どもたちと戯れつつ、ゼイゼイ、はぁはぁと肩で呼吸する私。
「ちょっとタイム〜」と子どもたちに伝え、桜の花びらキャッチゲームを目で追いつつ、ベンチで息を整えながら、休憩する。
（こんな時間をあとどのくらい過ごすことができるかな…）
ベンチに腰かけた私はよくそんなことを考えていた。
おかげさまで子どもたちは健やかに成長した。
息子は既に親元を離れ、漸く手に入れた期間限定のひとり暮らしを堪能している。
何故、期間限定かと言うと、今春から娘も家を出て、兄妹で暮らすからだ。
自動車免許取得してから長崎へ行く予定の娘。
学校が始まる前に免許が取れたらいいなと思う。
年明けから徐々に引っ越し準備をして、一足先に息子が家を出た。その際、持ち出した家の中にある家具や洋服、食器類がなくなると圧迫感があった部屋もスッキリ。すっかり掃除がしやすくなった。
ふと思う。
（ ついに今年のお花見はひとりか〜 ）
ニュース番組で放送される中継で桜の開花をメインに紹介している。平和であるニュースを目にして、少しだけさみしいおセンチな気持ちになる。
はぁ〜、訳もなく、なんだかさみしい…。
つい先日、娘の荷物を載せて久しぶりに長崎へ行った。顔には出していないが、心の中は絶賛落ち込んでる抑うつヤロウのおセンチな私に息子が言う。
「今、住んでるところから向かいの公園が見えるやろ？その公園に桜の木があったとさ〜。
でね、昨日くらいから桜の花が咲いとるとが見えるよ。
ベンチのあるけん、お花見できそうだよ。」
！！！
思わず、心が弾んだ。
わっ、素敵っ！！
風情あるわ〜。
趣きあるやーん。
さみしい気持ちになっていた私の心にあったか〜い風が吹いた。
子どもの記憶や心にちゃんとしっかり何かが残ってたんだなぁと。
うまく言葉で言えないけれど、素直にうれしかった。
息子が二十歳になり、娘が高校を卒業した今、私の子育てがほぼ終わったと感じる。
「あーしておけば良かった。こーしておけば良かった。」と後悔することが多く、実際のところ、「何か、子育て失敗したなぁ。」と思うことが強かった。
母親から育ててもらった記憶がない私にとって、私が［おかあさん］になることは異常なことだ。
できないことばかり。
知らないことばかり。
どれが当たり前で、何が変なことなのかもわからない。
実家の家族や旦那さんの家族、お友達、周りの人たちのおかげでうちの子どもたちは大きくなったと思う。それは間違いない。
とてもありがたい話だ。
おまけに突然、私が訳がわからない病気になり、ただでさえ現状もままならなかったのに、これからの人生というか、未来を考えることがますます怖くなった。
そんなときは医療関係者の方々が助けてくれた。
今もこうして再発なく、元気に過ごせているのは皆さんのおかげだ。
あー、本当にありがたい。
しんどいときはＳＮＳで繋がった方々が話を聞いてくれた。
本当にありがたい話だ。
いい人たちに恵まれて私は幸せだ。
さみしい、悲しいばっかりじゃないんだ。
会うことがほとんどなくなり、日頃も口数が少ない息子。
その息子が発した何気ない言葉を聞いて、愛しみの心があることにとても感激したし、今の私の状況がとてもラッキーなんだと改めて感じた。
やっぱり感謝…本当に感謝だなぁ。
そのことに気付かせてくれた息子、ありがとう。
昨夜、夜ごはんを食べてから、久しぶりにウォーカーした。お昼間は随分暖かくなってきたけど、夜はまだ肌寒い。
桜はあちこちで咲いているが５分咲きくらいかと思う。淡く儚く美しく咲いている桜を眺めて写真を撮る。
夜の桜もいいものだね〜。
ふぅ。
春はおセンチ。
センチメンタルジャーニー。
ジャーニー。
ジャーニーって旅だよね。
旅に出たい。
旅に出たいなぁ。
結局、これが言いたい。
↑
なんなんだ、これ。
とにかく、桜も旅も好き。
おいしいものも大好き。
どこかに出かけたいなー。
おいしいもの食べたいなー。
↑
なんだよ、何が言いたいんだ。
いつもの食いしん坊記事かよ。
明日は皮膚科と脳神経内科受診日。
病院に行ったあと、どこかの桜の木でも愛でようかなぁ。近くでお団子でも買って…
やっぱり桜の季節はいいもんだ。
おしまい。
